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COLUM BY HIROKAZU YOSHIDA.
建築家吉田裕一がお送りする不定期コラムです。


2006.4.4 (thu)
建築家の設計による 枠組壁工法(2×4)工法の薦め

(有)吉田建築研究所 吉田裕一

当社(有)吉田建築研究所は全仕事の9割を住宅、そのうち9割は木造そしてさらに9割は枠組壁工法(2×4)工法の住宅を手がけています。

2×4工法というと、一部の大手ハウスメーカーのだけの独占工法とか、工場で作成されたパネルで組み立てるいわゆるプレハブ工法と勘違いしている人も多いと思いますが、木造軸組工法(在来工法)と並んで、日本の住宅市場の中で、だれでも施工できるオープン工法として認知され、そのシェアは数年前に10%をはるかに超え年々増加の一途をたどっています。住宅金融公庫では省令準耐火仕様となることもあり、借入期間が最も長い35年ローンが可能なため、建売住宅等で採用される事が多い工法です。

2×4工法はその黎明時には、一色設計の納賀雄嗣さんや、木村誠之助さんとか、アトリエコスモスの白鳥さんといった建築家がこぞって設計を手がけたこともあり、デザイン性に優れた住宅が数多く造られましたが、その後大手や中堅のハウスメーカー、あるいは輸入住宅を販売する商社などによって、いわば彼らの都合の良いデザインで全国的に蔓延してきました。いわゆる、チューダー風とか、南アルザス風とか、コロニアル調とかといった具合にです。

2×4工法の特徴はなんと言ってもその耐震性!阪神淡路大震災でも全壊ゼロ、半壊1棟だけという数字が物語っていますが、震災後、軸組工法の住宅にはねじれとか引き抜き、壁量のバランスの配慮とかに対して厳しい金物補強の法令の整備がなされたのに対し、2×4工法にはなんの指示も無かったことを例にあげても実証済みです。

また、プラットホーム工法となるため、高い断熱性、気密性も同時に達成できるのも特徴です。最近の灯油の高騰によるオール電化住宅の普及は目覚しいものですが、たとえば蓄熱暖房機を設置して最も効果が期待できるのは2×4工法が一番と言っても過言ではありません。

当社では長い2×4工法の設計実績を通して、ハウスメーカーではできないデザイン性や、快適性に優れた住宅を設計しています。むろんハウスメーカーを否定するつもりはありません、ツボに入った住宅にはすばらしいものもたくさんあります。ただいわゆる個性というものに関してはどうでしょうか。さらに自由設計とうたっていながら、使用できるものや、設計できるルールが決まっている等、実際は不自由設計だったりするメーカーもあります。又、一部工務店の造る2×4工法の建物は構造的にかなり怪しいものが多々あるのも事実です。

当社では2×4工法の優れた点や、合理性をそごなうことなく設計に反映させる事は勿論の事、住宅に求められる機能性や、快適性、安心性を追求することに熱心に取り組んでいます。マイスタープロジェクトという厳選された仕様による住宅建築の仕組みもそのひとつの現れです。

軸組工法もいいところはありますが 
住宅を建てるなら、ぜひ枠組壁工法(2×4工法)で!
というのが当社のお勧めです。

最後に住宅設計にあたり極力心がけていることを列挙します。

  1. 1・2階のバランスが良い間取り(構造、水周り等)
  2. 必ずしも動線に固執しない
  3. 周辺環境に違和感のないデザイン
  4. 内装、造作材、塗料等自然素材にこだわる
    →脱塩ビクロス、脱石油精製品、脱合板フロアー
  5. 呼吸する断熱材(セルロースファイバー等)や、呼吸する材料の選択
  6. エネルギー効率を考えたゾーニング、オープンプランの採用
  7. クライアントの要望は無理がない限り取り入れる(あたりまえか?)
  8. 性能、機能のために構造的に無理をしない
  9. プライオリティ(優先順位)や、こだわりの部分の演出

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