(有)吉田建築研究所 吉田裕一 私だけが知っているシリーズからかなりの時が経ちました。 今回お送りするのは、「エエー!そんなのあり?」と思わず感嘆の声を上げたくなるものばかりです。
1.住宅地盤対策 ジオクロス工法 従来の支持地盤から支える工法と異なり、基礎直下にシート(ジオクロス)を敷くことにより「ハンモック効果」と「周辺地盤の押さえ効果」が増強され、不同沈下と沈下量を防止する工法です。
日建ウッドシステムズ鰍ェ開発したこの工法は杭や地盤改良が採用できない時有効です。 2008年1月18日に着工した「郷六の家」は文化財埋蔵地域で、まさしくこれに該当。従来の柱状改良工事を行った場合は発掘調査の対象になり結構面倒な手続きが必要でした。 同じような改良工事ではコロンブス工法が有名ですが、コストパフォーマンスにおいて問題がありました。 その点、ジオクロス工法は短期間(2日間)で、基礎形状も通常のべた基礎を採用できるので低コストで済みます。 オプションで、10年間の地盤保証(¥35.000)もつけられます。 詳しくは下記のHPを参照してください。 http://www.geo-firm.co.jp/geoclos/ またはhttp://www.nikkenwood.jp/geo.html
実際採用してみて、あまりにも簡単なため「ほんとにこんなので大丈夫?」ってのが実感です・・・・・・「郷六の家」着工参照 なお、今のところ認定店でなければ施工できません。
住宅地盤対策工法「ジオクロス工法」は、従来の支持地盤から支える工法と異なり、基礎直下にシートを敷いて不同沈下と沈下量を制御する工法です。素材として用いられているデュポン(TM)タイパー(R)は海外で線路、道路等の軟弱地盤改良工事に使用されている不織布です。
ジオクロスを2方向(縦横)に敷設することにより、土のせん段抵抗を高め、住宅の不同沈下を防ぎます。また、土に加わっている力をシート敷設効果で分散させることにより、均質な地盤を形成することを目的とする工法です。
下図はクリックで拡大します。
2.エネルギー0で結露、カビ、臭い、シックハウス対策!温暖化対応換気口その名も「グッドマン換気口」 一見ただの換気口にしか見えないこの優れものは、換気口内部を上部では排気、下部で給気し又室内側のダンパー上部で給排気が混じり合うことで温度が中和されコールドドラフトが緩和される高気密住宅の省エネパッシブ換気口です。 特徴として室内は温度差換気、外部は風力換気という空気の移動に目をつけたこと。 シックハウス規制法が施行されてから久しいですが、内部に使う建材はすでにほとんどすべてがF☆☆☆☆のモノが使われているのは実態で、機械換気の必要性はかなり薄まったと言えます。 第3種換気を使用している新築の家では寒い外気や、換気扇のモーター音を嫌って止めている人も多いとか・・・ ただし現行建築基準法をクリアするためには、このグッドマン換気口はただの給気口とみなし、トイレや洗面所に機械換気を設け第3種換気としての計算が必要です。
詳しくは下記HPを参照してください http://www.kankiko.com/ http://www.yamani-ks.co.jp/Kenzai/Goodman/Goodman.htm
3.超コンパクト・電気瞬間湯沸器「エマックス」 蛇口をひねるとお湯が出る、そんな当たり前の生活に慣らされてしまった現代社会。 しかしお湯が出るためには一般的には給湯器とそれをつなぐ配管が必要、給水配管のほかに給湯配管が床下、壁中に張り巡らされてるが実態。 この発明はひょっとしたら、その考えを見直す画期的なもの?・・・かも。 いままでも給湯器から遠い洗面などに少量の貯湯式の電気温水器がつかわれていることは承知のとおりですが、使用頻度が少ない割には常に電気代がかかるとか、たくさん使えば湯切れしてしまうとか、飲用にはだめとかそれなりの問題がありました。 米国G.E.社の特許を持つこの優れものはティッシュペーパーの箱と同じぐらいの大きさ(高さ25p,幅13cm、奥行き7p)のものに水道管をつなぐだけで、あっという間にお湯が出てしまうというもの、設置場所の問題に悩む必要もないし、連続給湯もOK。飲用にも問題ないし、お湯が出ている間だけ電気代がかかるので、使わないお湯を貯めておいたり、家中配管したりするロスは無用、同じ考えを持つガスの瞬間湯沸器がありますが、安全性に関してはその比ではありません。 また改築の場合の給湯箇所の確保はとても簡単。 現在最も小さいもので、\90.000これを安いと思うか?高いと思うか? 詳しくは下記HPを参照 http://www.eemax.jp/prod_eemax.htm
最後にまとめると
1と2はいずれもローテクを駆使したもの、それに比べ3はハイテクを駆使したもの………優れものはどちらか両極端が面白い。
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