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COLUM BY HIROKAZU YOSHIDA.
建築家吉田裕一がお送りする不定期コラムです。


2013.12.06 (fri)
愛車との別れ
愛車⁄ランチア・リブラ
多賀城の万代の駐車場で

多賀城の万代の駐車場で

正面から

正面から


サイドビュー

サイドビュー

リア

リア


シトロエン・エグザンティアから乗り換えて12年と10か月、走行距離は83.000kmになりました。

生まれて初めてのイタ車ということもあり初めは若干不安でしたが、エンジンは常に快調、仕事もプライベートも私の足として活躍してくれました。

13年弱の間にパワーウインドウは運転席から順番に壊れ、助手席、後部座席と一回りして、ふたまわり目に突入しました。
また、バッテリーをイエローハットで交換した際には、電気的障害が出たのかダイナモが壊れ、修理で戻ってくるのに2か月以上かかりました。

亘理のセブンイレブンの駐車場では後ろを全く見ないでバックしてきたおばちゃんの車にぶつけられたこともありました。
この時は相手先の保険屋がすごく強気だったため、調停のために弁護士をたてるなんて言うところまでいきました。

しかしその他は大きな故障はなく、どこの誰にも似ていないデザインの外装と明らかに高級車風の内装で構成されたランチアに乗る満足感は何者にも変えられないものでした。

数年前のワールドカップ、仙台に宿をとったイタリアのサッカー関係者たちが国分町を歩いているところをたまたま通りかかった時などは、(こんなところで自国の車に会えるなんてみたいな感じで)歓声が上がったほどでした。

とは言え、12年目に突入以降は屋根のトップの塗装も剥げかけ、左側エアコンも故障、マフラーにも欠陥と満身創痍の状態で、肝心のボンネットのエンブレムはすっかり薄くなってしまいました。

ステアリング

ステアリング

ランチアのエンブレム

なす紺を主体としたランチアのエンブレム
最近少し変更されたようです。



今回乗り換えるにあたり、一応下取り(0円)の形でしたが、ほどなく廃車の運命でしょう(残念!)

ちょうど仕事でマイスタープロジェクトを始めたころと重なるので、私の数々の作品の写真に登場しています。そうこの車、私にとってはまさしく顔といってもよい存在でした。
ランチア・・・・このブランドには深い思い入れがあります。
今の私のデザインの礎はランチアの思想そのものと極めてラップします。

・・・・進歩を怠らず、常に革新的であるが、現実を見失わない・・・
・・・・あえて孤塁を踏むことをいとわない・・・・

そのランチアはフィアットグループの傘下ではなかなかぱっとせず、フィアットがクライスラーと業務提携をしたこともあり、一部の車(イプシロン)はクライスラーからOEMで売り出されている状態で、2014年にはブランド自体消滅と言う話も出ているようで、悲しい限りです。

ランチアは3台乗り継がないと本当の良さが分からないとか言われているようです。
これから、あと何年運転できるのかわかりませんが、思わず長く乗ってしまったランチア・リブラ・・・・・後は懲りずにまたランチアかな?


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