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COLUM BY HIROKAZU YOSHIDA.
建築家吉田裕一がお送りする不定期コラムです。


2014.2.3 (mon)
2014年を迎えて
東北地方の建築業界は相変わらずの震災復興まっただ中である。
しかし、今年以降仙台市の地下鉄工事の完成、災害公営住宅の完成、集団移転用の造成地の完成、さらに東京オリンピック開催決定などが一挙に重なり、間違いなく資材,職人の不足が生じるのは目に見えている。事実某Hエレベーターなどは地下鉄工事に職人を取られるため6月以降完成の物件については計画も施工も難しいと公言して憚らない。今更ながら、どうして震災復興を優先せずに地下鉄工事を計画通り完成しなければならないか理解に苦しむ。岩手の三陸鉄道が完通したのに比べて、宮城県の仙石線はいつ完成するのだろう。仙石線より仙台市の地下鉄のほうが重要と言うことか!
そういえば先日報道ステーションに生出演した宮城県知事が、太平洋沿岸に延々と作る防潮堤の見直しについて、まるで判で押したような役人回答をしていたのにあきれてしまった。仙台市長も含め、彼らにとっていったん決めた計画の遂行はそんなに大事なのだろうか?私のように民間の仕事しかしていないものにはさっぱりわからないし、想像力と言うものが決定的に欠けているという表現しか思いつかない。
とは言えその民間の住宅業界にしても、国土交通省と結託して、おかしな制度を着々と進めている。長期優良住宅、性能評価制度、省エネ法、そして今後始まる(いやすでに始まっている)低炭素型住宅。そのどれをとっても得するには大手住宅メーカーそして、そのために新たに設けられる天下り用の外郭団体だけだ。多くの者が、いずれかの傘の中に身を置かなければ生きてはいけない、なんと不自由な社会なのだろう。もともと、地球の温暖化とCO2の排出量は関係ないと言う研究者もいるし、もしそれが事実なら今までの政策は空振りになってしまう。それでも相変わらず原発をやめようとしない先進国の人間とは思えない多くの連中がいることも確かだ。社会の構造は良くも悪くも不思議なことばかりだ。
話をもとに戻して、じゃあ、今年はどんな年になるのだろう?
きっと、ますます混沌としたカオスのような時代になるのではないだろうか。少なくとも私の周りではその解決策は見いだせそうにもない。

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